スライドデザインをきっかけとして
勧められて「スライドデザイン」と言うタイトルの本を読んだ。
正式には、「研究発表のためのスライドデザイン」と言う。
副題が、「わかりやすいスライド作り方のルール」となっていた。
内容は、研究者が、論文発表する場合を想定したものだった。
しかし、研修講師の私にも、いろいろと参考になる部分があった。
スライド作成上の細かい「技術」も書いてあったが、それよりも
前段の「考え方」の部分が、たいへん興味深かった。
一読して理解した事は、「だれに」「なにを」分かってもらうために
プレゼンテーションを行うのかと言う事を考え抜く事が大事という事。
これは、マーケティングで言う、マーケット・インの発想。
あくまでも、伝えられる側の立場に立って、発信して行く。
そして、このように考えて行く事が、自分の成長に繋がるとも
書いてあった。
自分の事を振り返ると、まさにそのとおり。
まず、相手を理解する必要がある。
そこで、感受性が養われる。
次に、相手が何を欲しているのかを察知する必要がある。
そこで、洞察力が養われる。
それらが分かれば、後は知恵を使って、スライドを作ればいい。
そこで、創造力が養われる。
ノウハウは、教えられるものではなく、自分で作って行くもの。
教えられものは参考にはなるが、そこ止まり。
変化の多い今の状況では、定石に囚われない事も大事。
研修講師の立場で言えば、スライドの訴求力にも限界がある。
ホワイトボードに、キーワードを板書する。
手振り身振りを加えて、話しをする。
興味深い事例等を、受講者に応じて紹介する。
動的に演じる事で、初めて伝わるものがある。
私は、そこを大事にしたいと思っている。
1冊の本から、様々な思いが、改めて呼び起こされた。
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