「人に長たる者」の人間学」読了
伊與田覺氏の著した、「人に長たる者」の人間学」を
昨日、読了した。
副題は、「修己治人の書『論語』に学ぶ」。
論語を中心としながら、伊與田氏のエピソードを交え、
大人(たいじん)になるためのポイントが、分かり易く
記されていた。
この図書は、実は、伊與田氏が講義された内容を
まとめたもの。
伊與田氏の口調そのものが、文字となっている。
とても柔和で、分かり易い語り口。
そのため、引き込まれるように、読み切った。
とは言うものの、392ページの大著だったため、1週間に
渡り毎日読み進め、昨日、12講を読み終えた次第。
読みながら、感じるところが多々あった。
最近の自分の行動で、自分でもどうかと思う事が
あったのだが、その行為を客観的に見詰める
ヒントを得た部分があった。
頭では分かっていても、行動する事は難しい。
特に、習熟して慣れて来た時が、要注意の時。
どうしても、謙虚さが失われ、我が出て来てしまう。
これでは、自画自賛に陥ってしまう。
相手を受け止める、懐の深さを保たなければ。
伊與田氏は、もう100歳に近い方。
講演もお伺いした事があるが、まだまだお元気。
まさに、人格が風格となって表れている。
これからも、この書を何度も読み直す事になるだろう。
伊與田氏の他の著作と共に。
まさに、私の私淑する方となりつつある。
改めて、いつかまた、直接お目に掛る日を楽しみとしたい。
その日まで、引き続き自分を磨く事に精を出したい。
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