M氏の覚悟
フェンシングスクールで、いろいろな方と
新たな出会いをしている。
医者、SE、商社マン等様々な職業。
中国人、イタリア人、イギリス人等国籍も様々。
その中に、日本人のM氏がいる。
M氏は、外資系企業の投資コンサルタント。
そして、フェンシングでは40代の日本代表選手。
去る土曜日の出来事。
M氏が、黒いスーツ姿で更衣室に入って来た。
「仕事だったのですか。」
「今日、アメリカから戻って来ました。」
「えっ、本当ですか。お疲れでしょう。」
仕事の疲れだけでなく、時差も辛い筈。
確かに、少し疲れた様子だった。
「実は昨日、友人が亡くなりました。
空港からお通夜へ出向き、その後来ました。」
親友だったので、こたえました。」
「そうですか、それはお気の毒でした。」
まさにダブルパンチ。
でも、今、ここにいらっしゃる。
「ここで汗をかいて、リフレッシュしたいのです。」
「確かに、それは大事かも知れません。」
M氏にとって、フェンシングは競技以上の意味を
持っているのだと感じた。
翌日の葬儀では、弔辞を読まれるとの事。
帰宅した後、改めて内容を考えたいと仰っていた。
いろいろな思いを抱きながら、皆さん、ここに
お越しになっているのだろう。
フェンシングにも人生ありという事か。
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