フェンシング大遅刻の巻
用件が終了し時計を見たら、19:50。
「どうしよう。行くか行くまいか。」
19:30終了だと、20:30自由が丘駅到着。
フェンシングスクールでレッスンを受けるには
20:30過ぎには練習場に立つ必要がある。
「最短で行くには、どのルートがいいか。」
勝どき駅へ歩く途中で、スマホで検索。
すると、何と東横線が人身事故で不通。
よりによってこんな時に。
大江戸線に乗車してからも検索続行。
汐留駅から徒歩で新橋駅へ行き、京浜東北線で
大井町、そこから大井町線で自由が丘と出た。
気づけば、その汐留駅。
急いで降車して、検索結果通りに行動。
スクールに到着したのが、20:55。
終了の21:00まで、もう5分しかない。
「今、到着しました。」
「Iさん、もう5分しかないよ。」
コーチのAさんが、苦笑しながら近づいて来た。
「レッスンは結構です。試合を観戦します。」
ちょうど目の前で、日本代表同士の試合が始まった。
フットワーク、剣の裁き方、非常に軽やか。
体に余計な力が入っていない。
そして、一瞬の隙を突く。
試合をしないので、観る事に集中出来た。
このような時間も、必要なのかも知れない。
気づけば、コーチのAさんが横に来て座っていた。
「今日は、最初から遅くなる予定でしたか。」
「20:30には来れる予定だったのですが、残念でした。」
Aさんが、軽く頷いて微笑んだ。
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