坐禅のすすめ
「心頭滅却すれば、火自ずから涼し」
この心境に至れば、物事に冷静に対応する事が出来る。
そのためには、何を行う事が、今の私に良いだろうか。
心を鎮め、自分と向き合えるもの、それも隙間時間に。
いろいろと検討した結果、坐禅が候補に上がった。
ならば、さっそく研究。
紀ノ国屋南新宿店で、「坐禅」で店頭在庫を検索し、
そこにあった図書全てに目を通した。
その内の1冊を購入し、先日読み終えた。
一番驚いたのは、坐禅は正式な形で組まなくてもいい事。
正坐坐禅、椅子坐禅、立禅、仰臥禅、一息禅、歩行禅等。
立っても、寝ても、一息でも、果ては歩いても出来るとは。
つまり、形に囚われる必要はないという事。
これは、有り難い。
この捉え方であれば、どこででも禅の世界に入る事が出来る。
坐禅のポイントは、3つある。
・調身 :正しい姿勢で行う。(背筋を伸ばす等)
・調息 :呼吸を整える。(丹田呼吸)
・調心 :心を整える。(丹田を意識)
仏教では、「まず身体があって心がある」と考える。
そのため、「心身」と書かず「身心」と書く。
故に、「身」の調身が最初に来るのだ。
坐禅により、以下を得る事が出来る。
・無相 :外見に「とらわれない」
・無念 :外界の刺激に心の方向が「染まらない」
・無住 :外界の刺激を「持ち続けない」
そして、「無」の境地から、「空(くう)」の境地へ。
「空」が目指す境地。
「空」とは、拘らない、囚われない、偏らない事。
道元が、「只管打坐(しかんたざ)」と言っている。
「坐禅に目的を求めずに、ただ黙々と坐りなさい。
坐禅によって悟りを開くのではなく、坐禅自体がそのまま
悟りである。」
まずは、実行あるのみと言う事か。
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