「先の後の先」
「いいか、剣道は「先の先の先」だが、フェンシングは違う。
フェンシングは、「先の後の先」だ。分かったか。」
東京フェンシングスクール飯田校長の檄が飛ぶ。
キッズスクールが終わる前、子供達全員が練習場に整列する。
そこで、いつも行われる訓辞。
私も、廊下で聞かせて頂いている。
「フェンシングのフェンは、ディフェンスのフェンだ。
誘って、受けて、攻める。
だから、頭を使え。クレバーでないと勝てない。」
なるほど。
剣道は、機先を征する事が勝利の鉄則。
フェンシングは、役者になる事が必要と言う事か。
そう言えば、コーチにもいつも言われていた。
「どうぞいらっしゃい(フェイント)、パン(受け)、パン(突き)の
リズムですよ。Iさんは、フェイントが速過ぎます。」
フェイントが、誘いになっていない。
しかし、剣を速く動かさないと不安になる。
校長の話しを聞いて、自分の至らなさに気づいた。
それは、受けに自信がない点。
鉄壁の「守り」があれば、ゆっくり「仕掛け」て、自信を持って
「攻め」る事が出来る。
つまり、余裕がない事を、改めて痛感した。
・技の余裕
・心の余裕
それらを修得して、初めて受けと攻めの緩急のメリハリを
付ける事が出来る。
一般論としては分かっていたが、実際には行動出来て
居なかった。
余裕を生み出すには、やはり練習が不可欠。
日々、「先の後の先」を意識して、練習に励みたい。
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