石には目がある
月刊「致知」では、毎月、魅力的な特集が組まれている。
5月号は、「焦点を定めて生きる」。
焦点を定めて生きないと、人生は拡散し、何の結晶も
得ぬままに終わってしまう、と言う問題意識から。
60歳に手が届く歳になった私としては、切実な問題。
そのため、60歳までを見通し、いろいろなものにチャレンジ
しながら焦点を確認しつつ、多角度から磨く努力を重ねている。
記事の中で、面白い逸話を見つけた。
剣豪の塚原卜伝が、武者修行のため全国を旅していた時の
出来事。
大きな石が通りを塞いでいた。
皆が割ろうとするが、歯が立たない。
そこへ、ある石工が通りかかった。
石工は、石を見定めると、ある1点に槌を打ち込んだ。
すると、見事に割れた。
「石には目があります。そこに槌を当てるとたやすく割れます。
目でない所をいくら打っても、割れるものではありません。」
塚原卜伝は大いに感じ入り、剣の極意を会得したとの事。
なるほど、肝どころを見極めると言う事か。
・自分の「大事にしたいもの」
・物事の「着眼点」
・対象の「攻め所」
これらを見切るためには、どうすればいいのだろうか。
ここまでは、記事に書かれていなかった。
では、どうすればいいのか。
「心を無にして、向き合う」
焦りは禁物。
やはり、今の自分には禅が必要なのかも知れない。
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