「医は仁術」
先日、新聞を見ていたら、「医は仁術」と言う文字が目に
飛び込んで来た。
これは、国立科学博物館で行っている特別展の名称。
江戸の医から未来を眺める展覧会とある。
これは面白そう。
江戸時代と「仁」と言うと、大沢たかおが演じたテレビ
ドラマを思い出す。
興味深々で、さっそく足を運んだ。
展示物は、どれも貴重なもの。
先人達の苦労が偲ばれる。
パネルの説明も分かりやすく、思わず全て読んでしまった。
「仁」とは、他を想う心。
医の原点は、江戸にあった。
「仁」は、洋の東西を問わず医の原点である。
しかし、特に日本では「和」を尊び、目配り、気配り、
心配りが社会・文化の根幹にあった。
そのため、仁術としての医は、江戸時代において、人々が
安心して社会生活を営む基本的な理念となった。
そして、実際に医師達によって、漢学でも蘭学でもなく
「和学」として、広く人々に実践された。
何と素晴らしい話しではないか。
医は、江戸時代から、日本独自の発展の道のりを歩んで
来ていたのだ。
この事実を、改めて認識し直した。
「仁」「和」の世界は、医に止まらない。
これらは、日本人のDNAに刷り込まれている価値観。
あらゆる場面で、実現して行きたいものだ。
会場に流れるテレビドラマ「仁」の主題歌。
そして、大沢たかおのナビゲーション。
魂に染み込んで行く想いがした。
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