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2014年4月10日 (木)

「医は仁術」

先日、新聞を見ていたら、「医は仁術」と言う文字が目に
飛び込んで来た。

これは、国立科学博物館で行っている特別展の名称。
江戸の医から未来を眺める展覧会とある。
これは面白そう。

江戸時代と「仁」と言うと、大沢たかおが演じたテレビ
ドラマを思い出す。

興味深々で、さっそく足を運んだ。
展示物は、どれも貴重なもの。
先人達の苦労が偲ばれる。

パネルの説明も分かりやすく、思わず全て読んでしまった。

「仁」とは、他を想う心。
医の原点は、江戸にあった。

「仁」は、洋の東西を問わず医の原点である。
しかし、特に日本では「和」を尊び、目配り、気配り、
心配りが社会・文化の根幹にあった。

そのため、仁術としての医は、江戸時代において、人々が
安心して社会生活を営む基本的な理念となった。

そして、実際に医師達によって、漢学でも蘭学でもなく
「和学」として、広く人々に実践された。

何と素晴らしい話しではないか。
医は、江戸時代から、日本独自の発展の道のりを歩んで
来ていたのだ。
この事実を、改めて認識し直した。

「仁」「和」の世界は、医に止まらない。
これらは、日本人のDNAに刷り込まれている価値観。
あらゆる場面で、実現して行きたいものだ。

会場に流れるテレビドラマ「仁」の主題歌。
そして、大沢たかおのナビゲーション。
魂に染み込んで行く想いがした。

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