本の読み方と実践
昨日、新聞で、稲盛和夫氏の著作「京セラフィロソフィー」
の案内を見た。
さっそく、書店にて現物を確認。
608ページに渡る大書。
一気に斜め読み。
そして、購入は暫時見合わせる事にした。
内容がそぐわなかったかったからではない。
その逆。
目を通している内に、既存の図書の内容を思い出した。
「生き方」「働き方「アメーバ経営」
そして、JAL復活後のカンブリア宮殿でのインタビュー等。
稲盛氏の本には、イエローとオレンジのラインマーカーが、
ことさら多く引いてある。
ここと思う箇所には、付箋も張り付けている。
稲盛氏の哲学は、一貫している。
「それが、正しいか否か」
論語にも、次の言葉がある。
「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩(さと)る」
では、何を持って正義とするのか。
天に誓ってと言う言葉があるように、天下正道に
向かってという事。
法律用語では、これを「社会通念上相当」と言う言葉で
表している。
しかし、これが時々、個人の中ではブレてしまう。
信念と独断は、紙一重。
常に、自分の中で、検証を繰り返す必要がある。
「君子は独り慎む(慎独)」
心深く得た気づきを、日々の生活の中で、勇気を持って
実践し、慎んで振り返る。
その繰り返しの中で、人は少しずつ磨かれて行く。
本は気づきを得る場。
その気づきの実践こそが、稲盛氏が望んでいるもの
ではないか。
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