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2014年8月25日 (月)

「大学」を味読する

「Iさん、いろいろと趣味をお持ちでいいですね。」

ジムのサロンで、カウンターの中に居たスタッフのYさんに
そう話し掛けられた。
ちょうど、イタリアオペラの楽譜を拡げて復習していた時。

「これは、趣味ではないよ。」
「自分の道を知るために、行っている修練だよ。」

これをきっかけに、一仕切り、話しに花が咲いた。
他のお客様が居なかった事も、幸いした。

「私の名前に哲の字が入っているためか、人の心理に
ついて、とても興味を持っています。」
「何か、真理を探究する、お勧めの本はありませんか。」

「では、大人(たいじん)になるための書である「大学」は
どうだろうか。」

私は、大学全篇と論語の54章句を、毎朝交代々に
素読をしている。

「読めば読むほど、味わい深いよ。」
「さっそく購入したいと思います。」

翌日、Yさんと改めてお会いしたら、ネットでさっそく手配
したとの事。
行動が素早い。

大学も、他の中国古典と同じように、読めば当たり前の
事が書いてあるだけ。

しかし、2500年の風雪に耐えて読み継がれて来た書には
表記された以上の意味が、行間に込められている。

読みながら、自分の人生と照らし合わせる。
このように行動して来ただろうか。
この内省が、深みと広がりをもたらしてくれる。

「Yさん、読み終わったら、また話しをしましょうね。」

Yさんが、笑顔で微笑んだ。

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