比較するなら自分
仕事先で、空き時間に、時々質問等を受ける。
休憩時間は、仕事に関する質問が中心。
でも、食事時間や終業後は、質問と言うより相談事が多い。
先日、1泊2日の出張の際、Kさんが、初日の昼食時に
最後まで部屋に残っていた。
「Kさん、食事は取られないのですか。」
「ご一緒させて頂いて、よろしいでしょうか。」
連れだってカフェテリアへ行き、食事を共にした。
とても愛想のいい方で、すぐに打ち解けた。
暫くして、Kさんが学生時代の親友の話しを始めた。
「彼は、転職して年収が1000万円を超えたそうです。
就職した時は、私より低かったのに。ショックです。」
「そうですか。どういう会社へ転職したのですか。」
「外資系と聞いています。」
さらに聞いて行くと、自分の年収で生活に困っている
わけではなく、親子4人で、仲良く暮らしているとの事。
「同じ働くのであれば、年収が高い方がいいですよね。」
私が独立して、年収が増えた事を想定しながら、
同意を求める質問だった。
「Kさん、外資の友人が裏でどのような事をしているか、
聞いた事がありますか。」
「いいえ。」
「そうでしょうね。また、聞いても本当の事は、教えてくれ
ないでしょう。」
外資は、勝てば官軍の世界。
そして、勝ち続ける事は、決してない。
「よく見えない他人と比較するのではなく、自分と
比較したらどうでしょうか。」
「自分とですか。」
「そう、過去の自分と現在の自分。」
物質的なものに、どうしても目が行ってしまう。
本当の幸せは、お金では買えない事が、頭では
分かっているが、心では分かっていないのだろう。
分かるまで、暗夜行路を進むしかないのだろうか。
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