ピップホップに感激
「Iさん、ダンスエクササイズに出ませんか。」
先日の祝日に、インストラクターのIさんから誘われた。
祝日には、特別レッスンが行われる事がある。
これも、そのひとつ。
「ダンスか、遠慮しておくよ。」
「それは、残念。」
ジムエリアから、吹き抜けの中庭越しに、スタジオが見通せる。
マットの上でストレッチをしながら眺めていると、ダンスとは、
ヒップホップだった。
そう言えば、Iさん、確かにヒップホッパーのなりをしていた。
今は、腰を激しく振って、踊っている。
それを見ていて、こみ上げるものを感じた。
よくぞ、ここまで回復したと。
実はIさん、昨年の今頃は、内蔵の手術を受けた後で、
インストラクターとしての再起が危ぶまれていた。
退院したとは言うものの、フロントやバックの仕事しか出来ない。
けなげに笑顔で周りに接していた姿に、逆にあわれさを感じていた。
しかし、彼女は諦めてはいなかった。
支障のない範囲内で、少しずつ体を動かしていたのだ。
約1ヶ月前に、アクアで再デビュー。
以前はエアロビクスも担当していたが、まだ無理との事だった。
しかし、今回、1回限りとは言うものの、ヒップホップに挑戦。
私も数年前まで、ジムでヒップホップのレッスンを受けていた。
だから分かるが、体の動きが結構激しい。
「Iさん、本当によく頑張ったね。」
思わず、独りでつぶやいてしまった。
諦めずに、自分の選んだ道を歩んで行く。
その尊さを、教えられた。
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