パラドックスマネジメント
職位が上がるに従ってぶつかる壁。
それが、矛盾に満ちた世界。
利潤とサービス
売り上げと費用
業績と育成
利益追求と社会貢献
どちらかを優先すれば、どちらかが損なわれる。
これらの例は、挙げれば切りがない。
その時に、どう意思決定するのか。
「妥協」して、程ほどの所で手を打つのか。
でも、これでは中途半端な結果となる。
大事な事は、見方を変える事。
矛盾と思うのは、両者を相容れないものと
して捉えているから。
大所高所から眺めれば、実は共通の目的の
ために行っている事が判明する場合もある。
ヘーゲルの弁証法に「矛盾の止揚による
発展の原則」というものがある。
矛盾こそが発展の原動力であるとする考え方。
隠れた共通のベクトルを見つける。
逆と思っていた事が、実は全体の大事な構成要素
であり、両者が掛け替えのない存在である事。
松下幸之助氏が、かつてこう述べられた。
「利益とは、社会に貢献した事の証である。
多くの利益を得たという事は、その利益を使って
さらに社会に貢献せよとの世の声だ。」
まさに、矛盾する複数の課題を解決する
パラドックスマネジメントの世界。
心して物事を捉えて行きたい。
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