芸術と自然の関係
全ては、どこかで繋がっている。
そう実感する事が、最近多くなって来た。
頭の中の理解ではなく、体の奥で感じる。
例えば、芸術と自然。
現在、私が接しているもので言うと、イタリアオペラ
とダイビングの関係。
一見、脈絡がないが、共通するスキルがある。
それが、「脱力」。
オペラの発声では、特に喉の脱力が肝心。
でも、一方では体幹の筋力は、最大限使用する。
ダイビングは、脱力しないと沈まない。
肺から空気が抜き切れないから。
両方とも、緊張して身構えると、目的を達成する
事が出来ない。
受容し、一体になる事が大事。
体をひとつの楽器とし、ホールと一体化する。
活きた楽器は繊細だが、他の楽器と比べダイナミックさ
が違う。
海に向かうのではなく、水の一部になる。
自然の前では、より一層敬虔になる。
すると、見えなかったものが見えて来る。
ここまで来ると、単なるスキルの世界を超越する。
自分の「あり方」や「生き方」を問われる事になる。
芸術の世界で、心を解放する。
論語では、「芸に遊ぶ」と表現している。
自然の世界で、体を開放する。
論語では、「之を楽しむ者に如かず」と言っている。
言葉では表し切れない無量の世界。
深く感じ取って行きたい。
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