「教養としての宗教入門」読了
ある月刊誌を読んでいて、本のタイトルに興味を
惹かれた。
それが、中公新書の「教養としての宗教入門」。
人の心に深く根ざした宗教。
幾多ある宗教のひとつを自分の糧にするだけでも、
一生掛かる。
その前に、その宗教を信じる事が、自分にとって
どれだけ意味のある事か、捉えるだけでも迷いが生じる。
我が家は浄土宗だが、その教義を深く理解出来ているか
と問われたら、非常に心もとない。
そのような中で、「教養」つまりリベラルアーツとして、
各宗教を比較しながら、その位置づけを客観的に
解説している内容に興味を抱いた。
但し、読んだが、よく分からなかったと言うのが、
正直な感想。
上げられていた宗教は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、
及びヒンズー教、仏教、儒教・道教、神道。
前半の3宗教は、一神教。
後半の4宗教は、多神教。
しかし、儒教・道教からさらに神道となると、宗教と
呼んでいいのかも、疑問が残る。
何れにしても、人智を超える存在に対し、畏敬の念を
持って臨んでいる点は、共通している。
故松下幸之助氏は、根源様と称した小さな社を
自社ビルの屋上にお祭りし、拝んでいたとの事。
形は、自由でいいのかも知れない。
大事な事は、唯我独尊の世界に浸るのではなく、
生かされている事を有り難く思い、謙虚に生きる事。
読後、想いを振り返り、そんな事を感じた。
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