守破離に思う
昨日、田坂広志氏の著作「人は誰もが「多重人格」」の、
ある部分を読んでいて、思った事がある。
この部分は、守破離(しゅはり)の事を言っているのだと。
出来る上司の「鞄持ち」をして、その言動をつぶさに観察する。
そして、「学び」を得て、その言動を真似る。
元々、学びは真似るから来ている。
このレベルは、既存の内容を「守る」段階。
次に、その言動を、自分によりフィットするよう工夫する。
それにより、動き易さが加わる。
そのうち、次第に、自分のものとなって来る。
このレベルは、延長線上で既存の内容から「離れる」段階。
最後に、自分で行動する中で、何かが閃き、独自の世界が拓かれる。
いわゆる、「悟り」の世界。
このレベルは、既存の内容をベースとしながらも、現次元を
「離れ」た異次元の段階。
簡潔に表現すると、以下のように言えるのではないか。
守:維持 → 破:改善 → 離:改革
守破離は、日本において、道を追求する師弟関係のあり方
として伝承されて来た言葉。
そのため、伝統が、創造的な発展を遂げて来た。
PDCAを繰り返しながら、次第にスパイラルアップして行く。
そのスパイラルが、ある時、別次元へワープする。
ただし、これらは言葉で言うのは、ごく簡単。
実際には、「守」だけでも難しい。
ここは、地道な努力を重ねて行くしかない。
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