指摘と期待
人材育成の事を考えていると、言葉の裏に
隠れている思考軸を、再発見する事がある。
今回、気づいた言葉が、指摘と期待。
一見、関係のない言葉のように思う。
しかし、その言葉を発する時の心の持ち様を
合わせて考えると、面白い面が見えて来る。
指摘は、既に決められた基準に基づき、
至らない点を指し示す事。
「鋭く指摘する」「詳細に指摘する」等。
期待は、あって欲しい姿に照らして、
更に伸ばして欲しい点を諭す。
「将来に期待する」「努力を期待する」等。
指摘は、足りない点に注目し、
期待は、足して欲しい点に注目する。
見る観点が違う。
だからと言って、指摘と期待に優劣はない。
状況に応じて、使い分ける事が大事。
相手の、能力・意欲・個性により、助言する
観点を切り替える。
むしろ、この切り替えが命。
適切なアプローチをするためには、相手を思い、
その方の過去・現在・将来を見通す努力を重ねる事。
指摘とは、現在から過去を見た改善ポイント。
期待とは、将来から現在を見た革新ポイント。
よく心して、臨みたい。
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