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2015年10月17日 (土)

ゴーイングコンサーンの捉え方

「ちょっと、別のご質問をしてもいいですか。」
「どのような事でしょうか。」

ある研修で、休憩時間に受講者の方から声を
掛けて頂いた。

内容は、企業はゴーイングコンサーンでなくても
いいのでないかという問い掛けだった。

ゴーイングコンサーンとは、「継続企業の前提」という
考え方を指し、事業を永遠に継続させる捉え方。
現在の会計学の前提となっている。

経営や会計の研修ではなかったが、一緒に考える事にした。

「どうしてそう思われたのですか。」
「役割を終えたら、終了してもいいのではないですか。」

初めて聞いた、割り切った考え方。

「雇用確保や社会へ価値を提供し続ける責任の観点から
企業を継続させる大事さが、唱えられて来ました。」
「でも、一律に論じるのは、腑に落ちません。」

「逆に言うと、雇用や供給と言う社会的責任を全う
出来るのであれば、後は決断の世界かも知れません。」
「終了させる考えもありですか。」
「だと思います。」

現実に、創業し成功した会社を他社に売り渡し、獲得した
資金で、全く別事業の会社を起こす方がいる。
動機は、いろいろかも知れないが。

「やっと、納得出来ました。」

考え方を押し付けられる事に疑問を持った方。
さらに話すと、物事の多様な可能性を大事にされていた。

「こんな質問をさせて頂いたのは、実は初めてです。
でも思い切ってお話しをさせて頂いてよかったです。」

その後のグループ演習では、人が変わったように
能弁になられていた。

受容する事の大事さを、改めて深く感じた。

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