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2015年11月 4日 (水)

ゆっくり急げ

「ゆっくり急げ」

とてもおもしろい表現。

これは、帝政ローマの初代皇帝オクタヴィアヌスの言葉。

何か事をなす時に、ただ急いでも失敗する。
日本では、「急いては事を仕損じる」と言われている。

しかし、だからと言って悠長に構えていたのでは
事は進まない。

行うべき事を、着々と実行して行く。
「外堀を埋める」が、これに該当する。

ある一定の時間の中で、外堀を埋めて行く作業は
忍耐を求められる。
どうしても、焦りが生じて来るから。

それを克服する必要がある。

ある本を読んでいて、これらを実行した偉人の
話しと出会った。

シュリーマンと伊能忠敬

シュリーマンはドイツの貧しい牧師の下に生まれた。

父親が読んで聞かせてくれたホメロスの「イリアス」。
そこに出て来たトロイという都を、努力の末発見した。
50年以上に渡り勉学に励み、外堀を埋め続けた。

夢を実現するためには、土台作りが欠かせない。

伊能忠敬も、凄い。

伊能忠敬は、千葉県の漁師の下に生まれた。
後に伊能家の養子となり、商売に励んだ。
50歳で隠居し、自分の夢であった「地球の緯度1度の
距離を求める」事に取り組んだ。

その過程で、幕府の要請に応じ、日本の全図を
完成させた。
それも、基本的に歩幅90cmの歩測で。
歩測できない箇所は、様々な道具を考案して対応した。

とことん正確を目指した。
そのために、やれる事は全部やる。

人生をいう限られた時間で、事をなす。
改めて、考えさせられた。

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