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2016年2月27日 (土)

「闘戦経に学ぶ」読了

日本に、このような書があったのか。
それが、最初の印象。

その書は、日本最古の兵書である「闘戦経」。
900百年前、平安時代末期に書かれた戦いの極意書。

今回、齋藤孝氏の解説書で味わった。

著者は、朝廷で書物を管理していた
大江匡房(おおえのまさふさ)。

そこでは、日本の戦うスタイルを宣言していた。
一口で言うと、正々堂々となる。

「闘戦経は孫子と表裏す。孫子は詭道を説くも、
闘戦経は真鋭を説く、これ日本の国風なり。」

孫子の兵法と比較しながら、論旨を展開していた。
これには、賛否両論あるだろう。

詭道とは、決して卑怯な手を意味している訳では
ないが、匡房は、そう受け止めなかったのかも。

一読して思った事。
それは、日本は、やはり昔から直球勝負の国
だったのかという。

でも、これからは、カーブやフォークも必要。
枠を広げて考える必要がある。

しかし、心に残る言葉も、いくつも出会った。

「骨」にまで達した知識でないと役に立たない。
動きには、常に「断」つまり「区切り」が必要。
最終決断したら、もう「戻らない」。

「極限」まで追い込めば、何が必要か見えて来る。
「懼れ」を抱かず、これをやり通す覚悟で事に当たる。
「心の温かみ」と「戦う気力」、この二つの火が欲しい。

心して行きたい。

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