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2016年3月 4日 (金)

東西のメンターに思う

最近、改めてメンター制度の運用の難しさを感じている。

メンター制度は、とても形骸化し易い。
そのため、あっても全く機能しない場合がある。

メンターになるためには、それなりの知識と自覚が必要。
さらに言うと、人生経験も必要。

メンターとは、一口で言うと「支援的助言者」。
しかし、その支援の対象が、西洋と東洋では違う気がする。

西洋型メンターは、「組織での過ごし方」が対象。
東洋型メンターは、「人生での生き方・あり方」が対象。

西洋は、howを助言する。
東洋は、whatを支援する。

微妙な違いだが、ここが重要なところ。

西洋と東洋では、社会環境や価値観が違う。
そのため、どちらの方が良いとは言えない。

どちらの立場を取るかは、まさにその組織の考え方に
依存する。

だからこそ、メンター制度に関するスタンスを、
最初にきちんと整理しておく必要がある。
ここが曖昧だと、最初からつまずく。

その上で、メンターのスキルとぶれない軸が必要となる。
単なるスキルだけでは、物足りない。

アドバイスにしろ、サポートにしろ、バックに自分の
価値機軸が通っている必要がある。

メンター制度は、メンティのためだけの制度ではない。
同時に、メンターの人間的成長を促す制度でもある。

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