癒しのハルモニアリサイタル
今日は、私のイタリアオペラの先生である
井上美樹さんのリサイタルの日だった。
場所は、近江楽堂。
音響効果抜群の、小ホール。
まるで、チャペルのような雰囲気。
そのホール全体に、優しい、でも張りのある
艶やかな声が響き渡った。
リサイタル名が、ハルモニア 井上美樹リサイタル。
「ハルモニア=バッハが求めた調和の世界へ」
というサブタイトルが付いていた。
その名のとおり、バッハの曲を独唱。
そして、伴奏はチェンバロ。
お友達でもある、石井里乃氏の演奏。
素朴なチェンバロの音色が、さらに
心安らぐ世界にいざなってくれる。
それに今日は、フルート演奏も数曲加わった。
同じくご友人の、中川朋氏。
変化のあるアンサンブルも、同時に味わえた。
終始、穏やかで心地のよい世界に身を委ねる。
歌声と共に、魂が天窓から大空へ、そして
宇宙に広がっていく感じがした。
大声で、自分本位に歌い上げるのではない。
まさに、天地との調和を取るが如く控え目に
でも、力強く。
美樹さんの、清楚に、そして凛として生きる姿
が投影されたようなリサイタルだった。
これからも、弟子として、歌唱法だけではなく
謙虚に学ぶ姿勢や生き方も、慎んで受け止めて
行きたい。
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