改めて「江戸しぐさ」
久しぶりに、「江戸しぐさ」の本を紐解いた。
江戸しぐさとは、江戸時代に生きた庶民の知恵を
活かした行動や考え方の事。
相手や周囲の事を思い、さりげなく行動する姿が美しい。
まさに日本人の心得のような行動様式。
例えば、以下のようなものがある。
傘かしげ:
すれ違う相手に、傘のしずくが掛からないようにする。
肩引き:
狭い道で行きかう時、ぶつからないように擦れ違う。
七三歩き:
三つの幅を歩き、七の幅は空けておく。
これら以外でも、時泥棒をしない、三脱の教え等
現代でも通じる教えが、たくさんある。
日本の美しさは、自然だけではない。
このような伝統に支えられた、心の美しさにも
目を見張るものがある。
最近は、都心に出ると、外国の方々を見ない日はない。
このような、目立たない美しさも、ぜひ感じ取って欲しい。
そして、それに恥じない行動を、日本人には求めたい。
この江戸しぐさ、時々、コンプライアンス研修でも
引用して紹介している。
個々人の心の豊かさが、企業倫理まで関係して来る。
組織と言えども、最後は個人の心の持ち方と行動で
その存在が否定される事にも繋がる。
古くして、新しい課題。
しっかりと実行して行きたいものだ。
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