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2016年10月10日 (月)

事実前提と価値前提

事実前提とは、確認した事実をベースとする事。
価値前提とは、設定した価値をベースとする事。

故に、事実前提の経営とは、問題という「事実」を
確認し、改善を目指す経営。

一方、価値前提の経営とは、ビジョンという「ありたい姿」を
描き出し、改革を目指す経営。

こうして2つを比較すると、どうしても、どちらが望ましいか
という話しになる。

結論から言えば、両方必要。

前者は、帰納法的経営。
一つひとつの「事実」を大事にし、足元を固めて行く。
過去から現在を見詰める。

後者は、演繹法的経営。
「ありたい姿」を大事にし、将来を見据えて行く。
未来から現在を見詰める。

前者がなければ、足元をすくわれる。
後者がなければ、進む方角を見失う。

両者がバランスよく機能する事により、初めて
この環境変化の厳しい現世を生き抜く事が出来る。

これは、会社経営に止まらない。
個人のキャリア開発にも、そのまま当てはまる。

現在の自分を見詰め、今後自分がどうありたいのかを
考える。
そのために不足している能力を、自ら開発する。
そこに妥協はない。

事実前提と価値前提。
これらの言葉を、うまく活用して行きたいものだ。

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