「未来」に書かれたもの
田坂広志氏の「風の便り」に、興味深い記事が
掲載されていた。
映画『アラビアのロレンス』の中での出来事。
ピーター・オトゥール演じる英雄ロレンスが、
落馬して砂漠に取り残された兵士を救い
戻って来た際、ある兵士に次の言葉を返した。
「Nothing is written.(何も書かれてはいない。)」
その兵士は、落馬した兵士の命運が尽きた事は、
既にコーランに書かれている(It is written.)
と言って、救出不要を進言していた。
それに耳を貸さず、ロレンスは砂漠に引き返した。
未来は、作り出すもの。
しかし、「生きる不安」から逃れるため、我々は
勝手に理屈を付けて、進む事を拒もうとする。
でも、その不安の一方の顔が「生きる輝き」。
「チャンスは、ピンチの顔をしてやって来る」
と言う言葉もある。
立ち止まっていたのでは、何も起こらない。
歩み出す事で、変化が起きる。
その変化を楽しむ事が大事。
全ては、成長への一里塚。
長い階段に踊り場があるように、
ある時は立ち止まったり、座り込んだり。
「未来」に書かれたもの、
それは、希望の二文字だと思う。
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