蛻変(ぜいへん)とは
ビジネス週刊誌を読んでいて、蛻変(ぜいへん)と言う言葉
と出会った。
意味を調べると、「蝶等の卵が幼虫になり、蛹(さなぎ)になり、
羽化して成虫になっていく様を表す」とあった。
なるほど、これは理科の時間に習った「完全変態」の事だ。
この変態を、経営哲学の域に高めた方がいらっしゃる。
2012年3月に逝去された、明治大学名誉教授の藤芳誠一氏。
その名も『蛻変の経営哲学』。
さらに調べていくと、大元が見つかった。
帝人社長だった大屋晋三氏が仰っていた言葉との事。
大屋氏も、多分、何かの書を見て啓発されたのだろう。
最近では、昨年、富士重工業の吉永泰之社長が、
年頭の挨拶で引用された模様。
幾多の方々が使われている、この蛻変の経営。
環境変化の時代にあって、まさに意識したい経営スタイル。
環境に合わせて、大きく変移して行く。
生物の変態は、体内のホルモンによって促進されるとの事。
組織の中にあっては、誰かがこのホルモンになる必要がある。
そして、さらに、一歩を踏み出す勇気が求められる。
誰かは、誰でもその地位に付く事が出来る。
たとえ、新入社員でも。
覚悟して行動する時に備え、心技体を鍛えておきたいものだ。
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