改めて守破離
能の世界で言い伝えられて来た、守破離。
実に味わい深い言葉。
これまでも、何回かこのブログで
取り上げて来た。
今回は、キャリア研修を行っている時に
この言葉が、頭を去来した。
「守る」
これは、基本を守って「極める」に通じる。
漢字2文字だと、習熟。
「破る」
これは、習熟した枠を出て「眺める」に通じる。
漢字2文字だと、検討。
「離れる」
これは、基本を維持しつつ「立つ」に通じる。
漢字2文字だと、独立。
ある物事を習熟した後、それを違った角度
から検討し直す。
これは、極めた人だからこそ、意味のある事。
山の頂上に登り着いて初めて、登って来た道
と共に、別ルートを見渡す事が出来る。
そして、検討の後、自分に合った頂上に
至る筋道を見出す。
霧が晴れ、その山の背後に、さらに高い山
が現れ、我々を誘う。
その繰り返し。
基本に忠実だからこそ、逸脱せずに本道を
歩む事が出来る。
今後も守破離を実践し、本道である自分道を
求め、歩んで行きたい。
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