響き渡る歌の世界
「今の演奏、別人でしたよ。」
先日のイタリアオペラのレッスンでの、先生の
有り難いお言葉。
現在習っている曲は、Ombra mai Fu
(オーンブラマイフー)。
5年前に一度習い、発表会でも歌った曲。
「イタリア古典声楽曲集」に収められている、
ベーシックな曲のひとつ。
現在は、先に進みながらも基本に戻り、
繰り返し学習し直している。
「楽譜を、追い過ぎないで下さい。」
「この部屋が、ホールだと思って下さい。」
「体全体を大きく使って、隅々まで響き渡るように
歌って下さい。」
先生の言葉を咀嚼し、イメージを膨らませる。
胸郭を目一杯広げ、空気を吸い込み、腹筋を
引き締め、喉を広げ。
大きく羽を広げるように、発声する。
まさに、インナーマッスルをフル動員。
先生のお言葉は、その結果得られたもの。
とても疲れる。
しかし、歌っている最中、自分でも響いている声を
確認する事が出来た。
「その響きが、聴いている方々の感動を
呼ぶのだと思います。」
なるほど。
歌の世界の奥深さを、改めて実感した。
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