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2016年11月 1日 (火)

響き渡る歌の世界

「今の演奏、別人でしたよ。」

先日のイタリアオペラのレッスンでの、先生の
有り難いお言葉。

現在習っている曲は、Ombra mai Fu
(オーンブラマイフー)。
5年前に一度習い、発表会でも歌った曲。

「イタリア古典声楽曲集」に収められている、
ベーシックな曲のひとつ。

現在は、先に進みながらも基本に戻り、
繰り返し学習し直している。

「楽譜を、追い過ぎないで下さい。」
「この部屋が、ホールだと思って下さい。」
「体全体を大きく使って、隅々まで響き渡るように
歌って下さい。」

先生の言葉を咀嚼し、イメージを膨らませる。

胸郭を目一杯広げ、空気を吸い込み、腹筋を
引き締め、喉を広げ。

大きく羽を広げるように、発声する。
まさに、インナーマッスルをフル動員。

先生のお言葉は、その結果得られたもの。

とても疲れる。
しかし、歌っている最中、自分でも響いている声を
確認する事が出来た。

「その響きが、聴いている方々の感動を
呼ぶのだと思います。」

なるほど。
歌の世界の奥深さを、改めて実感した。

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