命を知り、礼を知り、言を知る
論語の最後に掲げられている章句が
次の言葉。
命を知らざれば、以て君子たること無きなり。
礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。
言を知らざれば、以て人を知ること無きなり。
:天命を知らなければ、君子たる資格がない。
礼を知らなければ、世に立つ事が出来ない。
言葉を知らなければ、人を知る事が出来ない。
短い言葉だが、多くの内容が結実している。
これを、自分なりに読み解いて行く所が大事。
天命、つまり自分がなぜ天から遣わされたのか
が分かっていないと、人々を導く事は難しい。
しっかりとした、「ビジョン」「ミッション」
「ポリシー」を持つ事が大事である。
儀礼をわきまえ行動しないと、受け入れられない。
どこからも後ろ指を指されない、「人格」を
形成する必要がある。
言葉を多く持ち、相手に通じる言葉で話し掛け
受け止めないと、人と理解し合う事は出来ない。
語彙と表現方法を豊かにし、相手の「特性」
「能力」「意欲」を感知した上で、言葉を選び
同じ目線で話し合う事が重要である。
ぶれない価値基軸を持ちつつ、相手を受容し
お互いに、さらなる高みを目指して行く。
そのベースとなるのが、「仁」の心。
この言葉は、孔子が目指した、ひとつの結論
と言われている。
新年を迎える前に、改めて噛み締めたい。
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