共感とは
共感とは何かと問われた場合、いつも
「相手と共に感じる」事と答えて来た。
それと同時に、心理的な距離を適度に保ち、
相手の感情に流される事なく、
キャリアアンカーを降ろして置く事も大事だと。
それに対し、田坂広志氏が、共感について
以下の表現をされていた。
「もう一人の自分」を見つめる眼差し
何と、詩的な表現ではないか。
私が相手を観点として捉えているのに対し
田坂氏は、自分の内面に思いを寄せている。
一歩違っていれば、相手の運命は
自分の運命となっていたかも知れない。
まさに紙一重。
決して他人事ではない。
自分事として捉えた場合、自分はどう感じ
どう行動するのか。
相手に起こった出来事を、自分のあり方・
生き方を内省する題材とする。
それも、冷静に。
「見つめる眼差し」からは、そのような
自分に向けた深い、しかし落ち着いた
見方を感じた。
相手と向き合う際、同時に自分の内面
まで見つめる余裕があるだろうか。
しかし、それが出来ないと、自分の
価値観を押し付けてしまう事になるの
かも知れない。
傾聴の奥深さを、改めて感じた。
| 固定リンク
コメント