« 命を知り、礼を知り、言を知る | トップページ | パーソナルでフェンシング »

2016年12月 4日 (日)

「存在」から「生成」へ

田坂広志氏からは、これまでも
多くの気づきを頂いて来た。

今回も、メーリングリストで、
貴重な言葉を頂いた。

それが、「存在」から「生成」へ。

元は、ノーベル賞科学者イリヤ・プリゴジン
博士の著書「From Being to Becoming」の表題。

137億年前の宇宙誕生以来、物質は、
ただ「存在」しただけでなく、生命を「生成」し、
我々人類の精神を「生成」してきた。

なぜか。
その深淵な問の答えを求めて、当書は書かれた。

そこで、田坂氏の弁。

「しかし、我々の精神は、その成長段階で、
自分を超えた何かになろうと駆られるのだが
それが成熟段階を迎えるとき、
ただ自分自身であろうとの、
静かな境涯がやって来る。
即ち、「From Becoming to Being」。
その不思議な回帰のプロセスがやって来る。」

何とも、深い洞察。

「生成」から「存在」への回帰。
しかし、単なる回帰ではないのだろう。

気づかなかった自分に気づく。
内なる自分を再発見する。
自分の真の価値を知り、それを大事にする。

「存在」そのものが、意味を持っている。
その境地に、立ちたいものだ。

|

« 命を知り、礼を知り、言を知る | トップページ | パーソナルでフェンシング »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「存在」から「生成」へ:

« 命を知り、礼を知り、言を知る | トップページ | パーソナルでフェンシング »