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2016年12月24日 (土)

ファシリテーション再考

「対話する力=ファシリテーター23の問い=」(日本経済
新聞出版社)を読了した。
著者は、中野民夫氏と堀公俊氏。

お二人共、日本を代表するファシリテーター。
その2人が、ファシリテーターを目指す方々の質問を
受け、対談形式で著した本。

23個の質問に、各々が本音レベルの受け答えを展開。
なかなか、読み応えがあった。

最も印象に残ったのが、個と関係性のテーマ。

全体を「要素の集合体」と見るか、「要素と要素の
相互作用(関係性)の集合体」と見るか。

ファシリテーターは、日本語に訳すと促進役となる。
場を読み、メンバーの考えを引き出し、知恵の創発を促す。

まさに、関係を取り持ち、関係を良くする事が本来の役割。
しかし、時には、個々のメンバーに焦点を当てざるを得ない
場合もある。

特に、その場にふさわしくない行動を取っているメンバー。
そのままでは、障害となってしまう。

その場合は、個に焦点を当てざるを得ない。
ここが、難しいところ。

排除するのではなく、どこまで引き込めるか。
受容しリードする。
ここでは、リーダーシップの発揮も求められるのだろう。

横に居て下から支えるだけではなく、
時には、上に位置し、引っ張り上げる事も。

しかし、これが結論への誘導になってしまっては
本末転倒。
あくまでも、場を正すだけ。

ファシリテーターとは、場の力学を健全にマネジメント
する必要がある。
やはり、一筋縄では行かないと、改めて自覚した。

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