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2017年2月12日 (日)

命を掛ける

月刊「致知」の最新号に、山岡鉄舟の記事が
掲載されていた。

山岡鉄舟と言えば、明治維新前後を生き抜いた吾人。
勝海舟、高橋泥舟と共に、幕末の三舟の一人。
剣・禅・書の達人として知られている。

幕臣であった勝の意向を受け、事前に官軍の
西郷隆盛と面会したのが、山岡だった。
その後、勝と西郷が江戸無血開城の会談を持つ。

山岡と言えば、これまで剣豪の印象が強かった。
一刀正伝無刀流の開祖。
身長188cm、体重105kgの立派な体格。

しかし、その心は、しなやかで柔軟であった模様。
禅で培った、静かで強靭な心を、山岡は持っていた。

敵である官軍が取り巻く中に、一人で臨み、
総大将と怯ます話しをする事は、並大抵ではない。
一つ間違えば、死を意味する。

ここで、改めて考えてみた。

山岡を、真に支えていたものは何だったのか。
何に対して、命を掛けていたのか。

幕臣として忠義を尽くす。
それも、もちろんあっただろう。

しかし、記事を読んでいる内に、次の言葉が
脳裏をよぎった。

「あきらめない」

皆と共に生きる事を諦めない。
この世を良くする事を諦めない。
そして、自分の信じるものを諦めない。

柔軟に、したたかに、でも強く生きる姿勢を
感じた。

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