文武両道とは
今年の年末年始に読んだ平澤興講話選集の
第5巻「自分を育てる」に、文武両道という言葉を
改めて考えるくだりがあった。
この言葉、昔からよく使われて来た。
私の出身高校にも、この言葉が額に収められ
掲げられていた。
本来の意味は、文芸と武術に長けている事を
指すのだろう。
学校だと、成績とスポーツの両立を目指せと。
しかし、意味を広く取って行くと、
世界が広がって来る。
平澤先生は、こう考えた。
文によって、自分の自然の姿を知って、
武によって、己の直すべきところを直し
鍛え上げる。
知識を、何のために付けるか。
それは、自分の真の姿を知るためである。
そして、足りない所を心身を通して鍛える。
それは、世のため人のために尽くすため。
何のために行うのかが、大事な所。
論語の「文質彬彬」に通じる言葉である。
そして、大学の「慎独」にも。
すべての真理は繋がっている。
その意を強く持った。
改めて、文武両道に励みたい。
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