運・鈍・根とは
平澤興講話選集の第4巻「生き方の知恵」に、
「運・鈍・根」というキーワードが掲載されていた。
鈍とは、才に溺れない。
根とは、ファイト。
運とは、やるだけの事をやった報酬、
とあった。
通して言うと、誠実に努力を重ねる事が大事
と言う事か。
剣・禅・書の達人であった山岡鉄舟が、次の
言葉を残している。
「古人云(いわく)、業(わざ)は勤むるに精(くわ)しと。
勤むれば必ず至其極(そのきょくにいたる)。
諸学の人、請勿怠(おこたるなかれ)。」
:先人は言っている、何事であれ一所懸命勤める事だ。
一所懸命勤めれば、必ずその極に至る。
だから、学ぼうとする人は、決して怠らない事だ。
ひたすら努力をしろという意が、伝わって来る。
いくら才があっても、努力をしなければ磨きが
掛かる事はない。
一方、才がなかったとしても、怠らず勤めて行けば
必ずその極意に達する事が出来る。
山岡自身が、まさにその実践者と言える。
努力を重ねた結果、各道の達人となった。
仏教に、「仏道無上誓願成」という言葉がある。
仏道は無上だから上がない。しかし、誓ってこれが
成るように努力をしていく」と言う意味。
他者と比較して、結果に一喜一憂する事なく、
自分と向き合い、道を極めて行く。
難しいけれど、それが運命を切り拓く事に繋がる。
心して、生きて行きたい。
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