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2017年4月24日 (月)

「山鹿素行修養訓」読了

山鹿素行(やまがそこう)が初期の時代に著した
「式目家訓(しきもくかくん)」の、主な言葉が掲載
された図書を読み終えた。

素行は、江戸時代前期の兵学者であり儒学者。

兵学者としては、赤穂浪人の山鹿流陣太鼓で
知られる山鹿流兵学に集約される。
儒学者としては、孔子等の言葉に戻る古学を目指した。

また、後に「中朝事実」で万世一系の天皇を中心とした
歴史観を著し、吉田松陰や乃木希典に影響を与えた。

そのため、武士道を大成した思想家として、
また軍国主義の権化のように思われている。

しかし、説かれている事は、もっともな事ばかり。
残念な事だが、その思想を時の権力者に利用された。

式目家訓(しきもくかくん)は、武士の格言百箇条、
実際には百一箇条で成り立っている。

後の著作の萌芽的な書であり、素行の学説としては、
最初期の儒仏道(儒教、仏教、道教)一致時代の作品。

書かれている内容は、現代でもそのまま活かす事が出来る。
根本思想は、孔子の仁義礼知忠信孝悌。
それに、常在戦場を思わせる隙を見せない厳しさを説いている。

思想というものは、それが説得力のあるものであれば
ある程、2面性を持って来る。
極端に読まれる危険性を持っている。

過ぎたるは、及ばざるが如し

読み手にも、節度が求められる。
心して、その真意を掴みたいものだ。

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