極地の氷が消えるとき
5/7(日)朝日新聞の朝刊「科学の扉」に、”想定外を
考える”として、「極地の氷が消えるとき」という記事
が掲載されていた。
温室効果ガスの排出が増え続け、世界の平均気温が
「臨界点」を超えると、極地の氷が一方的に溶け始める。
もう、後戻り出来ない。
この臨界点が何度かは、まだ分かっていないとの事。
しかし、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の
報告書では、1800年代後半の工業化前に比べて
1~4度高くなると、臨界点に達する可能性を挙げている。
そして、現在、既に1度上昇している。
極地の例として、北極圏のグリーンランドが特集されていた。
グリーンランドの中心部の氷の厚さは、何と3千m。
この地の氷が全て溶けた場合、海面が7m上がる。
海面が7m上がると、関東地方では、埼玉県春日部市や
千葉県成田市付近まで、海水に浸かるとの事。
私の住んでいるさいたま市も、多分水没する。
そして、恐ろしい事に、西南極では、すでに臨界点に
達している可能性も指摘されている。
南極は、グリーンランドの10倍の氷床に覆われている。
昨春、ネイチャーで発表された論文では、このまま
温室効果ガスの排出が続けば、2500年までに
15m以上の海面上昇が生じる可能性が論じられている。
二酸化炭素を出さずにエネルギーを得る方法が
まさに求められている。
今のままだと、2度上昇まで、30年もたないとの事。
自然は、バランスが一旦崩れると、立て直しようが
なくなる。
一気に、新しい秩序に向かって突き進む。
人類が自然に淘汰されないように取り組む事が
喫緊の課題である事を、再認識させられた。
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