勝ち残る企業の要諦
月刊「致知」最新号に掲載されていた、新 将命
(あたらし まさみ)氏の記事が、興味深かった。
成長し続ける企業には、共通点があるとの事。
これを、自らのトップ体験等から語っていた。
まず、「経営のゴールデンサイクル」を紹介。
①経営者品質→②社員品質→③商品・サービス品質
→④顧客・社会満足→⑤業績→⑥株主満足
先頭が、経営者の「質」を説いている所が重要。
次に、トップに求められる能力の前提条件を紹介。
①財務諸表読解力、②ITリテラシー、③コミュニケー
ション能力、④英語力(+もう一言語)
そして、トップにとって最も重要なものが、
リーダーシップ能力とされていた。
リーダーシップ発揮には、5つの条件がある。
①方向性を示す、②納得目標を与える、
③権限を委譲して任せる、④8つ褒めて2つ叱る
⑤評価と処遇を公正に下す
最初の「方向性」を語る所が、肝。
リーダーは、マネジャーと違い、遠くを展望する。
方向性とは、「理念+目標+戦略」を指す。
理念は、夢や理想の「どうなりたい」。
目標は、まず、現状認識の共有「いまどこだ」が必要。
戦略は、戦術と共に「何をどうする」
最後は「どうなった」を見て、PDCAサイクルを正しく回す。
日本の会社は、最も大事な「C」が弱いとされていた。
中小企業の70%が出来ていないとの事。
この方向性を軸に、PDCAサイクルをスパイラルアップ
させる事がリーダーシップの極意である。
そして、これを「納得性」と「説得性」を持って語れる人が
本物の経営者であるとされていた。
そのためにも、信頼される「人間力」を身に付けよと。
まさに、我が意を得たりという思いを抱いた。
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