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2017年10月13日 (金)

「誰にでもできるアンガーマネジメント」読了

アンガーマネジメントは、1970年代にアメリカで提唱され、
その後も研究が積み重ねられて来た「怒り」への取り組み方。

自分や他者に、如何に向き合うかという点において、
主に心理学者の間で研究されて来た。

スキル的な面もあるが、その本質は、自らの姿勢やあり方に
深く関わって来る。

以前から、まとまった本を読みたいと思っていた。
時間が取れたので、以下の図書を精読した。

「誰にでもできるアンガーマネジメント」 安藤俊介著

まず、怒る必要のある事は上手に怒り、怒る必要のない事は
怒らなくて済むように線引きする事が大事とあった。
怒らないようにする事が目的ではない。

怒りの感情も、人の備わっている自然な感情のひとつ。
それを抑圧するのではなく、表現の仕方を工夫する。

怒るか怒らないかの境界は、「後悔」しないかどうか。
後で後悔しない行動を選択すると言う事。

また、スキル的な面では、以下が印象に残った。
・ポジティブに考える時間を、相対的に増やす。
・手段を目的化しない。
・語彙を増やす。

さらに、
・「楽しい」「大したことはない」と心の中でつぶやく。
・「深呼吸」をする。

これらの行動が、意識を左右する面は興味深い。
気分転換のメニューをたくさん持つ事が大事ともあった。

「怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる」
ギリシャの哲学者・数学者であるピタゴラスの言葉。

自律に関する、永遠のテーマだと思った。

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