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2017年11月 4日 (土)

「跳ぶ」瞬間

日経ビジネス最新号を読んでいて、面白い表現を
見つけた。
それが、「跳ぶ」瞬間。

おっしゃったのは、前川製作所顧問の前川正雄氏。
前川製作所は、世界でも屈指の冷凍機メーカー。

日本的経営の強さを、語っていらした。

「一体、言葉に出来ないニーズとは何なんだ。」
そのために、様々な部門の人を、顧客の中に送り
込みます。」

「そして、それぞれの視点から「私はこう思う」という
意見を、顧客と一緒にぶつけ合って行きます。」

「すると、不満の実態が浮かび上がって来る。
「あっ、それが欲しかったんだ。そういう瞬間がやって来ます。」
「これを「跳ぶ」と言っています。」

こういう状態を、一般的にはシナジー(相乗効果)と呼ぶ。
お客様との間でこの効果を生み出す事は、心理的な
距離が余程近くないと難しい。

「こうした世界で、日本のメーカーは強さを発揮します。
対話において、日本人は「私」を捨てて相手の話を
聞き込み、一体化する事が出来ます。」

「そういう共同体における神秘的な体験の中に、
日本人は「神」を見ている。これは、多神教の強みで
しょうか。」

「跳ぶ」ためのポイントは、管理型組織を改める事です。
面白いと思う事をやる。」

「すごいアイデアは往々にして夜中に飲みながら思い
つくものです。仕事と遊びなんて、区分出来ません。」

自由に発想し、話し合える組織作りや顧客との関係。
皆がパートナーと思える関係作りが、肝だと思った。

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