「跳ぶ」瞬間
日経ビジネス最新号を読んでいて、面白い表現を
見つけた。
それが、「跳ぶ」瞬間。
おっしゃったのは、前川製作所顧問の前川正雄氏。
前川製作所は、世界でも屈指の冷凍機メーカー。
日本的経営の強さを、語っていらした。
「一体、言葉に出来ないニーズとは何なんだ。」
そのために、様々な部門の人を、顧客の中に送り
込みます。」
「そして、それぞれの視点から「私はこう思う」という
意見を、顧客と一緒にぶつけ合って行きます。」
「すると、不満の実態が浮かび上がって来る。
「あっ、それが欲しかったんだ。そういう瞬間がやって来ます。」
「これを「跳ぶ」と言っています。」
こういう状態を、一般的にはシナジー(相乗効果)と呼ぶ。
お客様との間でこの効果を生み出す事は、心理的な
距離が余程近くないと難しい。
「こうした世界で、日本のメーカーは強さを発揮します。
対話において、日本人は「私」を捨てて相手の話を
聞き込み、一体化する事が出来ます。」
「そういう共同体における神秘的な体験の中に、
日本人は「神」を見ている。これは、多神教の強みで
しょうか。」
「跳ぶ」ためのポイントは、管理型組織を改める事です。
面白いと思う事をやる。」
「すごいアイデアは往々にして夜中に飲みながら思い
つくものです。仕事と遊びなんて、区分出来ません。」
自由に発想し、話し合える組織作りや顧客との関係。
皆がパートナーと思える関係作りが、肝だと思った。
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