池上彰「超訳日本国憲法」読了
先の衆議院議員選挙で、自民党が圧勝。
いよいよ、改憲の論議が、現実味を帯びて来た。
その中、憲法について学び直す事とした。
実は、法学部出身。
卒業後目指した進路との関係上、憲法も
かなり勉強した。
しかし、当時は条文やその通説の理解が中心。
試験に通るための勉強で、活きた勉強とは
言い難かった。
あれから40年が経過。
ここは、改めて根本から問い直す必要がある。
そこで選んだ本が、池上彰氏の「超訳日本国憲法」。
制定の背景や歴代の内閣の憲法解釈等が、
分かり易く記されていた。
まさに、昔読んだ法律書には書かれていない内容。
憲法の是非を考える判断材料として、これらの
情報は貴重。
改めて感じた事は、戦後のアメリカとの関係で
制定され、複雑な国際情勢の中で解釈されて来た
事実があった事。
現在は、さらに国際関係が複雑さを増して来ている。
現行憲法を基に、改めて日本の将来をどう描くのか
を考える岐路に来ている実感を、さらに強くした。
国が違えば、価値観が違うし、利権も伴う。
これらに対応するには、法律論議だけでは済まない。
国際情勢を勘案し、高度な政治的判断も求められる。
国際平和の維持は、各国の異論のない所だろう。
しかし、現実は、国際紛争が絶えない。
日本が、国際社会の中で、どのような役割を
今後発揮して行くのか。
憲法論議は、そこまで考えて行うべきだと強く感じた。
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