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2017年11月 9日 (木)

脂肪と筋肉が命を守る

NHKスペシャル「人体」第2集が、先日放映された。

第1集は、「腎臓」がテーマ。
今回の第2集は、「脂肪と筋肉」がテーマだった。

以前は、脳だけが指令を発すると考えられていた。
しかし、その後の研究で、人体そのものが、
巨大ネットワークを形成している事が分かって来た。

つまり、脳だけではなく、あらゆる臓器が他の臓器
に向かってメッセージ物質を出し指令している。

筋肉だけではなく、脂肪もそうだとの事。
脂肪は厄介者扱いされる事が多いが、そうではない。

まず、脂肪と筋肉を合わせると、重量で体の
70%を占めるとの事。

そして、脂肪は、脳に対してレプチンという物質を
出して食欲を抑える指令を出している。
これが不足すると、食欲が収まらず過食となる。

私の知識でも、脂肪は重要と認識している。
エネルギーの貯蔵庫、断熱材、緩衝材であり、
長寿ホルモンであるアディポネクチンを分泌している。

また、筋肉は、単に体を動かす道具ではない。
脳に対してカテプシンBという物質を出して
記憶力を高める指令を出している。
これには、驚いた。

認知症予防に役立つ。
合わせて、癌の発生も抑制するとの事。
第2の心臓どころではない。

しかし、過ぎたるは及ばざるが如しという言葉もある。
脂肪が過ぎると、異常なメッセージ物質を出し
免疫細胞を暴走させ、正常細胞を破壊するとの事。
これが、脳梗塞や心筋梗塞に繋がっていく。

知れば知る程、人体は驚異の世界だ。

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