君たちはどう生きるか
明治32年から昭和56年まで生きた児童文学者に、
吉野源三郎氏が居る。
その吉野氏が、子供向けに著した哲学書、道徳書に
「君たちはどう生きるか」がある。
現在、漫画になり、書店で売り上げを伸ばしている事を
テレビで知った。
興味が沸いたので、先日、近所の本屋に立ち寄り、
手に取ってみた。
なるほど、とても読み易く構成されている。
これが、漫画の力か。
エッセンスを把握するのであれば、漫画でもいい
のかも知れない。
しかし、パラパラ見ている内に、原書を読みたくなって来た。
吉野氏の想いを、直に味わってみたい。
そのように思う人のためにか、原書が、うまい具合に
横に積まれていた。
さっそく購入して、今日、読み終えた。
旧制中学1年生の愛称コペル君と叔父さんとのやり取り、
また、級友である北見君、水谷君、浦川君との会話や、
ある事件をきっかけにしたコペル君自身の心の葛藤を
描き出していた。
とてもやさしい、包み込むような文章。
若干くどさも感じたが、子供たちには、これ位の丁寧さが
必要なのかも知れない。
人間として、どう生きればいいのか。
これは、我々にとって、永遠のテーマ。
これでまた、孫へプレゼントする本が、1冊増えた。
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