「日本の偉人たち」読了
昨日、アマゾンから届いた「忘れてはならない
日本の偉人たち」を、読了した。
著者は、故渡部昇一氏。
和気清麻呂から岸信介まで、21人の偉人を
取り上げ、如何に、日本のために尽くしたかを
独自の視点で述べられていた。
共通して言える点は、自分の考えを貫き通した
方々である事。
それも、将来を見通し、誠と思った事を、命を
賭して行動に表している。
この精神を、どのように養ったのだろうか。
多くの箇所で、古事記と並んで、四書五経が
紹介されていた。
その中でも、四書(論語、大学、中庸、孟子)の
影響は、やはり強かった模様。
昔の日本人のバックボーンを、これらの書が
形作ったと言っても、過言ではないだろう。
しかし、現在、これらの書は、ほとんど忘れ
去られている。
故に、現在の日本人は、どこか浮草のよう。
精神の拠り所を失い、さまようばかりのように
ように見える。
道徳教育が見直されているようだが、どこまで
浸透するだろうか。
価値観の失われた民族は、栄えた試しがない。
最後の踏ん張りが効かないと、いざという時に
総崩れになる。
これからの日本は、どうなるのだろう。
古き昔を、懐古しているのではない。
これからの、世界の中での日本を考える場合、
やはり精神的支柱が必要になると思う。
健全な思想で、これが日本という捉え方。
碩学と言われる方の台頭を、期待したい。
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