勤務評定と人事評価
4月後半から、例年、管理者の方々を対象に、
評価者研修を行っている。
その際、説明する用語に、勤務評定と
人事評価がある。
勤務評定は、元々は、国家公務員に対し
処遇を決めるために行われていた。
それを、単に処遇を決めるだけではなく、
人材育成を促すために一新されたのが
人事評価。
それらの本質を、一文字毎に捉えながら
説くと、以下のようになる。
勤務評定:
「勤」めなければならない義「務」のある業務に
ついて、上司が「評」して、一方的に「定」めるもの
人事評価:
「人(部下)」が行う仕「事」の結果とプロセスに
ついて、部下と上司が共に「評」し、個人の成長と
組織の成果の創出を図るもの
同じ評するだが、その目的も過程も、全く異なる。
勤務評定は、処遇決定が目的で、評価は手段。
人事評価は、人材育成が目的で、処遇は結果。
この違いを深く理解していないと、人事評価の
名の下に、勤務評定を行う事になってしまう。
その結果、部下が全く育たず、組織の目標達成も
おぼつかないものとなる。
これらが分かっていても、出来なければ意味がない。
「知る」「分かる」だけではなく、真の人事評価が
「できる」管理者へ、自らを育てて欲しいものだ。
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