義務と責任の関係
研修の内容を検討している時、言葉の意味を
はたと考える事がある。
今回立ち止まったのが、義務と責任の関係。
どのように理解すればいいのか。
これまで、漠然と捉えていたような気がする。
自分なりに、以下のように整理してみた。
義務とは、法的または社会通念上、
「しなくてはならない」または「してはならない」こと。
納税の義務とか、酒気帯び運転とか。
責任とは、「義務を果たさなかった時に負う責め」のこと。
賠償責任とか、説明責任とか。
義務は、行う前に示されているもの。(事前提示)
責任は、行った後に生じるもの。(事後発生)
一番違いが分かる言葉は、「責任を取る」かも知れない。
「取る」は「負う」という意味なので、「責任を取る」は、
「しなくてはならない」ことを「しなかった」責めを負う
という意味となる。
確かに、「義務を取る」(しなくてはならないことを負う)
とは言わない。
言うとすれば、「義務を守る」だろう。
普段、言葉は何気なく使っている。
しかし、時にはよく吟味してみる事も大事。
すると、思考が明確になり、深さが増すように思う。
これからも、時々立ち止まって考えるようにしたい。
| 固定リンク
コメント