戦略が意味する事とは
「戦略」という言葉、よく聞くが、
その意味は、分かったようでよく分からない。
私は、戦略の『本質』を、次のように捉えている。
「捨てる」、それも、ただ切り捨てるのではない。
"涙を飲んで"捨てる。
全てが分かった上で、これを取って、これを捨てる。
関係する者の利害を把握した上での決断が求められる。
これには、大いなる覚悟が必要。
一方、『方法』論から見ると、以下のように捉えられる。
「戦いを略(はぶ)く」。
孫子の兵法に、「戦わずして勝つ」という言葉がある。
戦わずに勝利出来るならば、それに越した事はない。
そのためには、"知恵を絞る"事が大事。
以上、2つの見方に、共通する事がある。
それが、関係する者の情報を、事前に把握する事。
自分の判断によって生じる、関係者の利害を事前に
把握する。
組織の内外に渡り、どこまで視野を広げて把握出来るか
が、判断の質を左右する。
その上で、検証を重ねた後に、決断する。
また、戦いの前に勝利するためには、事前における
自他の能力の把握が、特に重要。
知恵を出して、勝てる土俵に相手を引き込み、
戦いと同時または戦う前に降参させる。
どの場面でも試されるのが、自分のぶれない軸「自分軸」だ。
自分軸が、決断したり、知恵を生み出す源泉となる。
戦略的意思決定とは、自分軸なくしてはあり得ない。
しっかりと、磨いて行きたいものだ。
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