吾往かむの境地
日経ビジネスで、NTTデータ相談役の岩本敏男氏が、
自身の矜持として、孟子の漢詩を上げられていた。
自反而縮 雖千萬人 吾往矣
(みずからかえりみてなおくんば、せんまんにんと
いえども、われゆかむ)
:自分が本当に正しい道だと信じたら、たとえ千万人が
反対しても、突き進む。
なんと、力強い言葉ではないか。
しかし、この「正しい道」を見極める事が難しい。
信念と独善は、まさに紙一重。
信念を「正しい道」に昇華させるには、
幾多の自己検証が必要。
稲盛和夫氏の言葉を借りれば、「天地神明に誓って
正しいと言えるか」の世界。
岩本氏は、続いて、こう記されていた。
「自分が「正しい道」だと信じていない限り、
相手を説得する事など出来ない。」
「腹を割って話せば、理解し合える。」
「そのためには、自分自身が「成熟した人間」になる
必要がある。」
「話しが通じないのは、相手のせいではなく、
こちらの努力が足りないからだ。」
「自分の使命を認識し、自信を持って決断出来れば、
後悔はしない。」
「孟子が言うように、自らを省みて、
正しい道を見つける事が大事だ。」
まさに、我意を得たり。
信念を正しい道と捉えられる、成熟した人間となれるように、
今後も自らを鍛えて行きたい。
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