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2019年7月 3日 (水)

「One Dallar Out」の精神

日経ビジネスに、カルビー会長兼CEOであった松本晃氏の、
経営に対する10の考え方の一つが示されていた。

「1ドル/100円でも、会社のお金を私的に使えばクビ」

引き続き、こうも書かれていた。

「大事な事は、誰のお金をどのように使い、
 顧客にどう報いるかという事。」
「社内不正を防ぐ最大の方策は、正しい考え方を徹底する事。」

「耳にたこが出来てもまだ言い続ける位でないと、
 正しい考え方は会社全体に身に付かない。」

「これは、不正の問題だけではない。」

「私は、カルビーの社内に示した「10の考え方」の中に、
 「正しいことを正しく」という言葉も入れた。」
「判断や行動に迷った時は、「自社の得になるか」ではなく、
 「何が正しいか」から考えようと言った。」

異口同音に、同じ事を多くの賢人が語っている。

カルビーでは、2012年11月、スナック菓子に
ガラス片が混入する事件が発生した。

この事態に対し、対象商品を出荷停止とし、
店頭商品を全品回収した。
2000年に発生した、参天製薬の目薬全品回収を彷彿とさせる。

「これが正しいことを正しく実行する考え方であり、
 顧客に報いる姿。」
「何よりも、そこまで正しさを大事にする姿勢を
 見せる事が社員の気持ちを変える事に繋がる。」

「言葉だけでは分からない。行動で範を示し、
 厳しさを実感してもらう事で、社内に緊張感も生まれる。」
「不正を防ぐ最短の道は、なれ合わず「正しさ」を
 大事にする風土を作る事だ。」

しっかりと、肝に銘じたいものだ。

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