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2019年9月 6日 (金)

井上康生「改革」読了

全日本柔道男子監督である井上康生氏の
著作「改革」を読了した。

2012年ロンドン五輪で、金メダルゼロだった日本柔道。

2016年リオ五輪での復活を期して、ロンドン五輪後
全日本柔道男子監督を担ったのが、井上康生氏。

そのリオ五輪で、見事に最多の12個のメダルを獲得。
男子は、全7階級の選手全員がメダル獲得した。
そのうち、金メダルが2つ。

これは、1962年東京五輪以来の快挙との事。
(ただし、当時は4階級)

以前から、井上康生氏に関心を抱いていた。
今回、やっと本を取る事が出来た。

まず感じたのが、スマートさ。
スタイルではなく、思考の柔軟性。
それと共に、意思や想いの強さ。

自分の軸をしっかりとお持ちになった上で、
頑なにならず、いろいろな変化を取り入れる。

練習方法や時間の使い方に、それらが表れていた。

起死回生のリオ五輪を目指し、その重圧は
かなりだったと思う。

それを克服され、成果を上げられた事は
まさに称賛に値する。

恩師に、若い頃、この言葉を掛けられたという事
が、特に印象に残った。

「もしもという問いを立て、なぜと考える習慣
をつけなさい」

「なぜ」は、究極の質問。
それを、自分に向けて発する。
枠を超えるには、常に前提を検証する事が大事。

既存の概念に捉われない事が、勝利への道のり。
これを、改めて確認させて頂いた。

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